4月20日(土)、「小さな親切」運動青森県本部(事務局:青森銀行)と公益社団法人青森県観光連盟との共催で、「第25回青森県春のクリーン大作戦」が開催されました。
2019年から2020年にかけては、東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本のおもてなしの心を国内外へ伝える活動「伝えよう、日本の心プロジェクト」の一環として、青森県のクリーン大作戦を皮切りに、全国各地で開催します。
今年は、前日に桜の開花宣言が出ましたが、朝晩は東京の真冬並みの寒さ。それでも、ゴールデンウィークを前に、観光客をきれいな街でお迎えしようと、県全域で約10万人もの方が参加してくださいました。
朝8時、青い海公園(青森市)では、今年のクリーン大作戦のスローガン「つくろう みんなの手で 世界一のきれいな街」を考えた莨町(たばこまち)小学校児童が、元気いっぱいの開会宣言をし、出発式がスタート。
その後、主催者である成田晋・青森県本部代表(青森銀行取締役頭取)、奈良秀則・(公社)青森県観光連盟理事長、来賓の三村申吾・青森県知事、小野寺晃彦・青森市長があいさつを行い、いよいよ清掃活動へ……と思いきや、三村県知事が再び登場。
塩分摂取量が全国平均より多い青森県では、“だし”の力で減塩をしようと「だし活」を進めています。三村県知事が参加者に、減塩と健康づくりを呼びかけ、だし活をPRする「できるだしダンス」を全員で踊り、体を温めいよいよ出発!
参加者の皆さんは、市内を9コースに分かれ落ちているごみを次々と拾っていきます。毎年参加している方にお話を伺うと、「年々ごみは少なくなっている」とおっしゃる方が多く、クリーン大作戦が目指す「ごみを捨てない美しい心」が育っていることが感じられ嬉しくなりました。
出発式を盛り上げてくれたのは、第1回目のクリーン大作戦から参加する、青森山田高等学校の生徒の皆さん。吹奏楽コースの生徒さんは、出発式の間、すてきな演奏で参加者のやる気を高め、新体操部の生徒さんは、「できるだしダンス」をいっしょに踊り、最後にはバク転を披露してくれました。3月に開かれた全国高校新体操選抜大会で団体優勝した、実力ある部員のパフォーマンスに、参加者は大喜び。その他、400名以上の生徒さんが清掃活動に参加し、同校は青森のクリーン大作戦には欠かせない存在となっています。
これから、観光シーズンを迎える青森県。観光客へのおすすめは?と聞くと「豊かな自然」「人のあたたかさ」など、いろいろあがりましたが、全員が口をそろえておっしゃったのは「美味しい食べ物」!ゴールデンウィーク中は、「とげくり蟹」と「シャコ」が旬だとか。
青森を訪れた際は、おいしい食べ物に舌鼓を打ちつつ、クリーン大作戦に参加した県民の皆さんのあたたかな「おもてなしの心」も感じてみてください。