あいさつ運動の進め方と工夫
あいさつ運動を行っている学校では、楽しく効果的にあいさつ運動を進めるため、様々な工夫をしています。ここでは、実際の事例をもとに効果的な進め方をご紹介します。
■あいさつ運動の進め方
STEP1 あいさつ運動のグッズを用意する
のぼりやたすきといったあいさつ運動グッズを使用することで、意識が高まり、やる気の維持にもつながります。
「小さな親切」運動本部のあいさつ運動グッズは、会員校(団体)には無料で提供していますので、ぜひご活用ください。
- <グッズ提供数>(1団体に付き)
- のぼり 1枚
- たすき 5枚
- ポスター 2枚(ブルー×1、オレンジ×1)
活動グッズは販売もしています。詳しくはこちらのページをご覧ください。
STEP2 あいさつ運動の主体や形態を決める
児童会や生徒会のメンバーが行うことが一般的ですが、以下のような主体で行い、効果を上げている学校もあります。マンネリ化しないように、いろいろな主体で取り組んでみてはいかがでしょうか。
学年をミックス
上級生と下級生を、曜日や月ごとに組み合わせを変えてあいさつ運動を行います。
下級生は上級生をお手本にし、上級生は下級生の面倒をみたり気づかったりできます。また、校内に知り合いが増えるというメリットもあります。
部活動ごとに
部活内のチームワークが強化されるというメリットも生まれます。
小学校と中学校が連携
近隣の小・中学校が一緒にあいさつ運動を行うことで、地域の中で知り合いが増え、連携が高まります。
当番が各教室をまわる
大勢の前であいさつをすることで、発言力やコミュニケーション力が高まります。
STEP3 オリジナルグッズを作成する
子どもたち自らがオリジナルの、のぼりや横断幕・キャラクターなどを作成することで、あいさつ運動に対する意欲を高め、積極的な運動推進につながります。
STEP4 よいあいさつができた子どもをほめてあげる
あいさつを励行している子どもには、あいさつカードやあいさつバッジを渡すなどしてほめてあげましょう。モチベーションの維持に寄与します。
「小さな親切」実行章をご活用ください
実行章は身近な「親切さん」を表彰する制度です。
どなたでも推薦でき、どなたでも受章できます。あいさつ運動をがんばる子どもたちの表彰等にご活用ください。
実行章について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
■さらに「あいさつ運動」の効果を引き出すには
授業であいさつ運動の意義を考える
実際にあいさつ運動を行った子どもたちは、なんらかの効果を体感しています。それを基本として、「ありがとう」や「ごめんなさい」など、人間関係作りに欠かせない言葉について考えてみてはいかがでしょうか。
作文を書いてみましょう
作文を書くことで、あいさつや、思いやりのある言葉をかける大切さなどを考えるきっかけになります。
「小さな親切」作文コンクールは40年以上の歴史ある作文コンクールです。ぜひご応募ください。
作文コンクールについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
ポスターなどを制作し、掲示する
あいさつを呼びかける自作のポスターを作成して掲示したり、さらにコミュニケーションを深めるため、友達の親切な行為を書き込んで掲示している学校もあります。
人の行為を見守り深く考察する機会となり、どちらも意識改革に大きな効果を上げています。
保護者や近隣住民への働きかけを行う
学校外へ向けて「あいさつ運動」を広めていくことは、保護者や近隣住民とのコミュニケーションのきっかけとなり、学校運営を円滑にすることにもつながります。
■具体例の紹介
ここまでご紹介した進め方や工夫の例は、以下の7校への取材結果を元にしています。
各校のさらに詳しい取り組み内容は、PDFをダウンロードしてご覧ください。
- 事例1:三重県・松阪市立阿坂小学校
- 事例2:香川県・三豊市立上高瀬小学校
- 事例3:山形県・米沢市立第四中学校
- 事例4:青森県・青森市立浪岡中学校
- 事例5:千葉県・旭市立豊畑小学校
- 事例6:長野県・信州大学教育学部附属長野小学校
- 事例7:鹿児島県・鹿児島市立伊敷中学校
また進め方や工夫の事例、効果など全ての内容をまとめた「あいさつ運動活動事例集」(A4判)も無料で提供しておりますので、冊子でお読みになりたい場合は、こちらのページをご確認の上、お申し込みください。