「小さな親切」誌春号(№530)の表紙は、今年2月24日~26日に、東京新宿区の落合・中井エリアで行われたイベント「染の小道」の写真です。
恥ずかしながらこのイベントで初めて知ったのですが、落合・中井は「染物の街」。明治から大正時代に、きれいな水を求め神田から染め物職人が移り住み、江戸時代に誕生した「江戸小紋」や「江戸更紗」などの染色技法を今に伝えています。
「染の小道」期間中は、川がギャラリーに。色とりどりの反物が架けられ、とてもきれいでした。最盛期には300件以上の染物業者が軒を連ね、昭和30年代ごろまでは、実際にこの川で染め物を洗っていました。
また、中井駅周辺の商店街では、お店の軒先に様々なデザインの「のれん」が展示されていて、街歩きする人の目を楽しませていました。のれんは、染色作家や染色を学んでいる方の作品だそうです。
大都会の真ん中で、江戸の伝統文化を身近に感じられるとてもすてきなイベントでした。外国人観光客の姿も、ちらほら見かけましたよ。
来年もまた、行ってみようと思います!