【4時間目】大人が楽しむ姿をたくさん見せて
お母さん、お父さん、人生を楽しみましょう
最後に、一番大切なことを話します。
子どもと相対する時は、全力をやってほしいんだなあ。短い時間でも真剣に向き合ってほしい。もちろん家事の最中は無理でしょうが、子どもと遊ぶと決めた時間は全力投球。それができれば、子どもの人間力は大きく伸びてきます。
子どもは親が真剣に相対してくれていることに気がつきます。これはとてもうれしいことなのです。
親御さんも楽しみましょう。楽しむ方法を考えてみましょう。
例えば絵本一冊でも、いろいろな遊び方ができます。試しにいつも読んで聞かせる絵本を、今度は子どもに読んでもらってください。なかなか面白いです。その絵本から子どもがくみ取った内容がよくわかります。これが意外と要点をついている。二人で登場人物の台詞を担当して劇もできます。逆から読むこともできます。子どもに教わると、親御さんの方が既成概念を取り外すこともできるんじゃないかな。
それと、絵本の終わりのその続きを想像して話してもらうのも面白い。話がどんどん進んでいき、絵本から離れ、世界が広がっていく。破天荒で不可思議!子どもの想像力のすごさを書き留めておいてもいいでしょう。
そして、毎日を楽しんでいる自分を、子どもに見せましょう。
人生は楽しいんだ。生きているって素晴らしいんだ。大人が笑顔で楽しんでいる、そんな生活風景の中で子どもを育てられたらいいですね。
人生に対する姿勢、ワクワク感は生きる力になります。それらは自然と子どもに伝わっていきます。
造形や絵画も、きっとその手助けになると思います。