工作ってココがすごい!

とにかくやってみる!
表現の世界は「完全に自由」だからこそ、想像力=創造力が育ちます

自由をたくさん味あわせてください

普段生活している中で、「完全に自由」ということはめったにありません。
でも、表現の世界では可能です。だって、これが正解!というのもないですし、やってはダメなこともありません。
他人の目を気にして、こんなことしていいのかな…と思うこともないのです。 思いついたことを全部やってみる、それをできるのが表現の世界、工作です。

自由な世界だからこそ、思う存分想像(イマジネーション)し、形に表す=創造すること(クリエイト)ができます。そして「どれだけ楽しんだか」がお子さんの想像力と創造力、ふたつのソウゾウリョクを育てるカギに。そう、楽しめば楽しんだ分だけソウゾウリョクは育つのです!
だから、大事にするのは作ったものの仕上がりの完成度を気にするのではなく、そのプロセスを楽しんでもらうこと。

子どもたちには、これは何かに使えるかな、使ったら何ができるかな、そんな風に想像することを楽しんでほしい。
そして想像したモノをどうやったら形にできるのか、創造することによろこびを感じてほしい。そんな風に思っています。

工作に大切なのは『目と手の協働』

アタマであれこれ考えるのではなく、目に留まったものを使って、とにかくどんどん手を動かす。
お子さんが思いついたことは何でもやらせてみてください(もちろん、刃物などを使うときには、きちんと使い方を教えてあげてくださいね)。
まずはたくさん作って、できることを増やしていけば、いろんなことができるんだ、できない事なんてない、とお子さんも気づけるはずです。

失敗したって怒ったりしてはいけません。その失敗は、たくさん想像した証なのですから。

廃材は活用しなきゃソン!

廃材利用のいいところは、「あれが無いからできない、これが無いから描けない」ということがないこと。
たとえば今回ご紹介している牛乳パック。捨ててしまえばただのゴミだけど、本当は絵を描く素材にもなるし、切っておもちゃにすることもできますよね。
身近なものを活用して遊びを生み出すことは、想像して“工夫する力”を培うことにもなるのです。

この“工夫する力”は、先述したふたつのソウゾウリョクと同じく、お子さんの“自主的に生きる力”にもつながります。遊びながらそんな力を培えるって、とってもオトクだと思いませんか?

ゾウさん体操をなぜやるの?

有賀忍先生が実施する工作教室では、実際に工作を始める前に「ゾウさん体操」を行います。工作なのになぜ体操なの?と皆さんおっしゃいますが、これにはちゃんと理由があるのです。

「カラダをほぐせばアタマもほぐれる」というのが有賀先生の持論。
確かに、何か行き詰ったときに体を動かすと、リラックスして、なぜだかいいアイデアが浮かぶことってありますよね。
工作をする時も同じです。いくら無限大の想像力を秘めたお子さんでも、アタマが凝り固まっていては、出てくるものも出てきません。ほぐれたアタマが必要なのです。

カラダとアタマをほぐしてから工作を始めると、考えもつかない「すごいモノ」を作り出すかもしれませんよ!

そしてできれば、大人には驚いたり、感心したり、ほめたり、してあげてほしいと思います。
そうした反応が楽しさを倍増させて、次の工作への意欲になります。