近所づきあいが避難(ひなん)生活をささえてくれました

宮城県(みやぎけん)看護師(かんごし)さんの話(その1)

避難(ひなん)するとき、声かけの大切さ】

3月11日の地震(じしん)発生後、津波(つなみ)が来る前にとなりの一人ぐらしのおばあちゃんを連れて、近所の小学校に避難しました。おばあちゃんは少し認知症(にんちしょう)があり、地震の後には津波がくることが、よく分かっていませんでした。

にげている時に、「津波がガソリンスタンドのかんばんをこえた。高いところに()げろ!」という声を聞きました。

津波の状況(じょうきょう)を大声で伝えながら、避難をよびかけていた人がいたのです。津波が来るといっても、どの程度の高さか想像できていなかったので、津波の状況を分かりやすく伝えてもらったことで、どのくらい危険なのかを知ることができました。近所にも、その声を聞いて避難を始めた人がいたようです。避難の時、車をいっぱい見たのを覚えています。

(わたし)は、(となり)の家のおばあちゃんしか連れて逃げることができませんでしたが、区長さんは区域(くいき)の全世帯に声をかけていました。

被災地を知る0109