2018年2月5日 江東きっずクラブ四大

馬場先生が紙芝居『つなみのひ』を朗読

29年度最後の授業は、初めてきっずクラブで行いました。うかがった江東きっずクラブ四大は、江東区立第四大島小学校に併設された学童保育施設。
講師に馬場喜久雄(ばば・きくお)先生をむかえ、低学年と中学年を対象に、2月5日(月)に2コマの授業を行いました。

地域の方たちがよみきかせにきてくれることはあっても、紙芝居を使って“授業”をするのは初めてだそうで、教室にはいつもとは違う緊張感が漂っている様でした。
ドキドキの紙芝居授業、子どもたちは何を考えてくれたのでしょうか。


【授業の様子】
今回朗読するのは、東日本大震災の被災地で取材した内容を基に制作した、紙芝居『つなみのひ』。
紙芝居の朗読の前に、まず、子どもたちに普段の生活の中で、みんなで助け合っていることは何か、聞いてみます。

  • 長縄チャレンジで声をかけ合った
  • 学芸会で一緒に物を作った
  • 体育の時間でマットを用意するのを手伝ってくれた

そのほかにも、いろいろな答えが返ってきました。みんなが「助け合う」ことについて、なんとなくイメージしたところで、早速『つなみのひ』を朗読します。
場面が変わるたびに、子どもたちの表情も変わり、物語の世界に引き込まれていくのがとてもよく分かりました。

紙芝居が読み終わると、馬場先生はどんな場面が印象に残ったのか聞いてみます。


①津波が襲いかかってくる場面

②リスのピッコロが音楽で避難所を和やかにさせた場面

③主人公のコタローが避難所でお手伝いをしている場面

④みんなで協力してイカダを作っている場面

⑤コタローとポンタが無事に再会できた場面


同じ物語を聞いていても、挙がる場面はみんな違います。そこで、なぜその場面が心に残っているのか、理由を聞いてみました。

すると、

  • みんなのために行動したから
  • 大切な仲間のために、みんなでがんばったから
  • 助け合ったから助かってよかった

というように、村のみんなのことを想い、お互いに協力して過ごす姿が印象的だということが分かりました。


それを受け、最初に聞いた「みんなで助け合っていること」について、それをすると、どんな気持ちになるのかを改めて聞いてみました。

◎たすけあうとどんな気持ちになる?

  • みんながうれしい気持ちになる
  • 感謝されるからうれしい
  • 感謝を伝えることができる
  • いい作品ができあがる

助け合うとみんながうれしくなる、おたがいに気持ちが良くなると感じてくれていることが伝わってきました。

当日の板書の内容


【自分の気持ちを素直に伝える】

授業後、主任指導員の先生が、「いつもと違う、授業を実施するのはいい!」とおっしゃてくださいました。子どもたちの考える姿や、思っていることを友達に一生懸命に伝えようとする姿は、先生方に新たな発見をもたらしたようです。
学年を超えて時間をともに過ごす“きっずクラブ”だからこそ、相手を想いやりながら自分の気持ちも伝えるということが、いつも以上に大切にされているのかもしれません。


実施概要
主催:公益社団法人「小さな親切」運動本部
補助団体:公益財団法人 JKA
講師:馬場喜久雄(全国小学校道徳研究会 顧問)
参加協力:江東きっずクラブ四大
日時:平成30年2月5日(月)