2013年10月18日 山形市立千歳小学校 4年生
4年生の授業(じゅぎょう)レポート
山形県 山形市立千歳(ちとせ)小学校
【小学校があるのはどんなところ?】
山形市立千歳小学校の近くには、山形市総合(そうごう)スポーツセンターという大きな体育館(たいいくかん)があります。東日本大震災(しんさい)の時には、地震(じしん)や津波(つなみ)のために家に帰れなくなったたくさんの人が、ここに避難(ひなん)していました。
千歳小学校にも、震災にあったお友達(ともだち)が通っていたこともあり、この小学校のみんなにとって、震災はひとごとではありません。
今回の授業でも、みんないっしょうけんめいに、コタローたちの気持(も)ちや、自分だったらどうするか、ということを考えてくれました。
【授業のようす】
1.助(たす)け合(あ)った体験発表(たいけんはっぴょう)
最初(さいしょ)に、友達と助け合って何かしたことがあるかどうかを、みなさんにたずねました。
お友達からは、
●学校の行事の野外すいはんで、助け合った
●縦割(たてわ)り班(はん)のウォークラリーで、小さい子を助けた
●音楽祭の合唱(がっしょう)で、協力(きょうりょく)し合った
との答(こた)えが返(かえ)ってきました。
2.紙しばい「つなみのひ」朗読
紙しばいのと中、登場人物のピッコロが笛をふく場面では、先生が実際(じっさい)にすてきな笛を吹いてくれました。
3.いちばん心(こころ)にのこった場面(ばめん)は?
紙しばいを見て、いちばん心に残(のこ)った場面を聞(き)きました。
先生が「いろいろあるかもしれないけれど、一つだけ教えてね」といったところ、みんながそれぞれに感じた”いちばん”の場面を答えてくれました。
●コタローとポンタが津波(つなみ)におそわれる場面
●笛名人のピッコロが、笛をふく場面
●みんなであいさつをしたり、役割分担(やくわりぶんたん)をする場面
●みんなで大きないかだを作る場面
●コタローとポンタが、二人で絵をかいている場面
4.どうしてその場面が心に残ったの
次に、どうしてその場面が心に残ったのかを聞きました。
●コタローとポンタが津波におそわれる場面
・津波の大きさにおどろいたから。そんなに大きいの!と思った
●笛名人のピッコロが、笛をふく場面
・みんなで手びょうしをして、仲良(なかよく)くなったから
・ほっとしたから
・みんなが勇気づけられたと思ったから
・心が落ち着いたから
・笛一本で、みんなの心が一つになったと感じたから
●みんなであいさつをしたり、役割分担をする場面について
・みんなが協力(きょうりょく)して、心が一つになったから
・この場面から、協力することが始まったと思うから
・協力して、自分の仕事を、責任(せきにん)を持ってやったから
・仕事を自分から見つけていたから
●みんなで大きないかだを作る場面について
・協力すると大きないかだが作れるから
・助けたいという強い気持ちが伝(つた)わってきたから
●コタローとポンタが、二人で絵をかいている場面について
・また会えて良かったと思ったから
・心がほっとしたから
・二人が笑顔(えがお)だったから
・みんなが心を一つにして、そのおかげで二人がまた会えたから
みんなそれぞれの心にのこった場面とその理由を、たくさん教えてくれました。
5.最後(さいご)にもう一度(いちど) 助け合うことを考えよう
最初にみなさんに聞いた、助け合い体験を思(おも)い出してもらって、そのときにどんな気持ちになったのかをたずねました。
●学校の行事の野外すいはんで、助け合った
・1年生のために、おいしいカレーを作ろうと思った
●縦割り班のウォークラリーで、小さい子を助けた
・自分で仕事を見つけようと思った
●音楽祭の合唱で、協力し合った
・成功(せいこう)させるために本気になった
・みんなの心が一つになった
みんなのために、自分も全力でがんばろう!って気持ちが伝わってきました。
野外すいはんも、ウォークラリーも、音楽祭の合唱も、4年生みんなの良い思い出になっているんですね。
最後に、その合唱をわたしたちにプレゼントしてくれました。千歳小学校の4年生のみなさん、すてきな歌声をありがとうございました!