2014年9月19日 北見市立常呂小学校 1年生
1年生の授業(じゅぎょう)レポート
北海道(ほっかいどう) 北見市立常呂(きたみしりつ・ところ)小学校
【小学校があるのはどんなところ?】
北見市常呂町は、オホーツク海とサロマ湖というみずうみにかこまれた、とても自然(しぜん)豊(ゆた)かな気持(きも)ちのよいところ。ホタテとカーリングでも有名(ゆうめい)なまちなんです。
けれど、まわりにおかや山があまりありません。常呂小学校は、つなみが起きた時のひなん場所(ばしょ)にもなっていますが、実は海抜※(かいばつ)は5.6mで、あまり高いところとは言えないのです。
だから、みんなは定期的(ていきてき)ひなんくんれんをしているそうです。いつも「まんがいち」の時のことを考(かんが)えているんですね。
※海抜…海水面(かいすいめん)=海の表面(ひょうめん)からはかった陸地(りくち)の高さをあらわしたもの
【授業のようす】
1.助(たす)け合(あ)った体験発表(たいけんはっぴょう)
まず最初(さいしょ)に、友達や家族(かぞく)と助け合って何(なに)かしたことがあるかどうかをみんなにたずねました。
1年生のお友達からは、
●ながれたサンダルをとってもらった
●運動会(うんどうかい)の玉入れで力を合わせた
との答(こた)えが返(かえ)ってきました。
2.紙しばい「つなみのひ」朗読
みんなしんけんに見てくれました。コタローとポンタがはなればなれになってしまって、かなしくなった、と教(おし)えてくれました。
3.いちばん心(こころ)にのこった場面(ばめん)は?
紙しばいを見て、いちばん心に残(のこ)った場面を聞(き)きました。
先生が「いろいろあるかもしれないけれど、一つだけ教えてね」といったところ、みんながそれぞれちがう場面を教えてくれました。たとえば…
●みんなで大きないかだを作(つく)る場面
4.どうしてその場面が心に残ったのかな
次(つぎ)に、どうしてその場面が心に残ったのかを聞きました。
どんどん意見(いけん)が出てきます。
●みんなで大きないかだを作る場面について
・みんなで助け合ったから
・みんなを助けるためにいかだを作ったから
・みんなを助けないとおもしろくならないから
・お父(とう)さんたちを助けないのは悲(かな)しい
なるほど、なるほど。
ひとりでいるのはさみしいですよね。みんなといっしょにいたいから、みんなを助けるために力を合わせたのですね。
5.最後(さいご)にもう一度(いちど) 助け合うことを考えよう
最初にみなさんに聞いた、助け合い体験を思(おも)い出してもらって、そのときにどんな気持ちになったのかをたずねました。
●ながれたサンダルをとってもらった経験
・うれしくなった
●運動会(うんどうかい)の玉入れで力を合わせた体験
・心が楽(たの)しくなった
なんて答えをもらいました。そして同(おな)じような気持ちになれた助け合いの体験について、「ほかにも、こんなことがあったよ!」と教えてくれました。たとえばこんな体験です。
●マラソンを走っていてつらかったとき声をかけてくれた
コタローたちといっしょで、みんなで力を合わせると、いい気持ちになれるんですね。
この日はほかにも、すごいことを言ってくれたお友達がいました。「つなみがきたらまず逃(に)げなきゃ!自分のいのちが助からないと、みんなのいのちも助けてあげられない」こんな気持ちになってくれるのも、自然(しぜん)のやさしさとこわさを知っているからかもしれませんね。
常呂小学校の1年生のみなさん、そしてご紹介できませんでしたがこのあと授業を行った、2年生、3年生のみなさんも本当にありがとうございました!