2015年1月23日 高松市立高松第一小学校 6年生
6年生の授業(じゅぎょう)レポート
香川県 高松市立高松第一(たかまつしりつ・たかまつだいいち)小学校
【小学校があるのはどんなところ?】
高松第一小学校があるのは高松市内の中心部(ちゅうしんぶ)。校区(こうく)の西側には日本三大水城(みずき)のひとつとしても知られている玉藻城(たまもじょう)=高松城もあります。
玉藻城が水城といわれているのは、昔は城壁(じょうへき)が瀬戸内海(せとないかい)に面していて、全ての濠(ほり)に海水が引き込まれ、城内に直接(ちょくせつ)軍船(ぐんせん)が出入りできるようになっていたから。“水”を身近に利用していたお城なんですね。
水が身近にあるからでしょうか、実はその昔、小学校は浸水(しんすい)を経験しています。今の新しくなった校舎には、階段(かいだん)を上ってから入るんです。少し高いところに建て直したんですね。
「みんなつながろ、トモダチ作戦」も行ってくれている高松第一小学校。さて、どんな授業になるのでしょう。
【授業のようす】
1.学校や家での自分の役割(やくわり)
まず最初(さいしょ)に、学校や家でどんな役割をもっているのかを聞いてみました。
6年生のみなさんからは、
●委員会活動をがんばっている
●給食当番をしっかりやっている
●家で食器やお風呂洗いをやっている
などの答(こた)えが返(かえ)ってきました。学校でも家でも、いろいろな役割があるようです。
2.紙しばい「つなみのひ」朗読
少し退屈してしまうのでは…と心配でしたが、さすが6年生。しっかりと集中して見てくれました。
3.紙しばいの場面を考える
紙しばいの3つの場面について、みんなにじっくり考えてもらいました。
●ポンタがいなくなって、コタローはどんなことを考えたかな
・不安で心配
・ポンタが無事でいてほしい
・早く会いたい
・他の人はどうなったのか、無事なのか
●みんなは自分の役割をどんな気持ちでやっていたのかな
・自分もがんばって、みんなも協力すれば、みんながきっと見つかると信じている
・ポンタのことを思っている
・みんなのために力を合わせよう
・本当はつらくていやだけど、みんなに会いたい気持ちの方が強いからがんばれる
・一人の力では大変なことが多いけれど、力を合わせればできることがたくさんある
・みんなが見つかるように、いま努力しよう
●いなくなったみんなが助かったときのコタローの気持ち
・見つかって本当によかった。うれしい
・みんなで協力して良かった
・協力して、大きないかだを作ったから、みんなを助けに行けた
本当に、コタロー達の気持ちになっていろんな発言をしてくれました。「役割分担で仕事をするのは、本当はつらい」と正直な気持ちも教えてくれました。でも、やはりみんなのためにという気持ちが強いんですね。
4.自分の役割をやっているときの気持ち
最初にみなさんに聞いた自分の役割について、どんな気持ちでそれを行っているのかを聞きました。
●委員会活動をがんばっている
・委員長をやるのは責任が重いし不安なことがあるけど、みんながよろこんでくれるから、がんばれる
●給食当番をしっかりしている
・自分がまちがえたりすると、みんなが給食を食べられなくなるから、まちがえないように気を配りながらやっている
●家で食器やお風呂洗いをやっている
・初めは嫌だったけど、家族がよろこんでくれるから、今は自分の仕事でうれしい
自分がやることに不安やつらいことがあっても、みんなのよろこぶ顔が見れるからがんばれる、というのはさすがです。みんながよろこんで、自分もうれしくなる、こんなすてきなことはないですね。
高松第一小学校のみなさん、ありがとうございました!