新潟県で初めての紙芝居上演会
声優さんによる紙芝居上演は、これまで東日本大震災や熊本地震の被災地域で実施してきました。今後は、実施地域を全国各地に広げ、2018年は、6月29日(火)に、新潟県長岡市立深沢(ふかさわ)小学校で行いました。
上演会の当日は、学校公開日ということもあって、たくさんの大人たちも参加してくださいました。
深沢小学校は、「小さな親切」運動に取り組んで、今年でなんと50年!今回参加してくれた子どもたちだけでなく、保護者のみなさん、さらにその親御さんの世代も「小さな親切」をよくご存じです。
そんな学校ですから、子どもたちも大人の方も、とても明るいあいさつで出迎えてくださいました。
◎ 夏ならではの紙芝居
紙芝居の朗読をしてくれたのは、永澤菜教(ながさわ・なお)さん。「ちびまる子ちゃん」のブー太郎役でおなじみの声優さんです。
本物の声優さんを目の前にした子どもたちは、ソワソワした様子です。ところが、永澤さんの自己紹介が始まると、シーンと静まりかえり、みんなその声に聞き入っていました。
いよいよ紙芝居朗読のスタートです。永澤さんの変幻自在の声に、子どもも大人も魅了されていました。今回は、夏も間近ということで、怪談を元にした落語紙芝居、『さらやしきのおきく』を上演。ちょっぴり怖い内容に、途中は耳をふさいでいた子どもたちも、最後のオチに大爆笑!図書室は、暑さも吹き飛ばす笑いに包まれました。
紙芝居上演会では、子どもたちの集中力を保つため、途中でゲームをはさみます。行ったのは、体を使ったじゃんけん。今回は、大人たちも一緒に参加してくれました。優勝を勝ち取った子どもに渡されたのは、永澤さんからのボイスメッセージ。「いつもはじゃんけんが弱いのにうれしい!ブー太郎の声がすごくパワーになる」とよろこんでくれました。
◎ 隠されたメッセージを伝えたい
永澤さんは普段から様々な場所で紙芝居の朗読を行っています。その理由を、「紙芝居にはいろいろな作品がありますが、必ず何かメッセージが隠されているんです。それを伝えたいから」と話してくれました。その想いは子どもたちにも伝わったようで、上演後に届いた手紙には、「『やさしいこころ』のオニギリンは、最初はこわかったけど、本当はやさしくていい人だとわかった。いいお話しだったので心に残った」と書かれていました。
校長先生からも、「予想以上の迫力と臨場感で、気持ちを深く揺さぶられました。感性豊かな子どもたちの心にどれほど響いたのか、はかりしれません。紙芝居は素晴らしい力を持っているのですね」という声をいただき、この日は参加した全員にとって、忘れられない一日になったようでした。
※今回上演した、運動本部オリジナル紙芝居「やさしいこころ」の内容は、こちらからご覧いただけます。
実施概要
主催:公益社団法人「小さな親切」運動本部
補助団体:公益財団法人 JKA
出演:永澤菜教(ケッケコーポレーション所属)
日時:平成30年6月26日(火)
場所:長岡市立深沢小学校
上演作品:『やさしいこころ』 『へっこきよめ』 『さらやしきのおきく』